社長ブログのネタが尽きる人へ——ネタは「探す」より「拾う」もの 経営者のための発信コラム

社長ブログのネタが尽きる人へ——ネタは「探す」より「拾う」もの

2026-07-18|松井祐太(プロフィール

「社長ブログを始めたはいいけれど、書くネタが続かない」。

経営者の方から、いちばん多くいただく相談がこれです。実際、私が発信の相談に乗るとき、最初に返ってくる言葉はたいてい「何を書いたらいいか分からない」なんですよね。真っ白な画面を前にして、手が止まってしまう。

でも、話を聞いていくと、ネタが無い人には一度も会ったことがありません。無いのではなくて、ネタの見つけ方が逆になっているだけなんです。この記事では、ネタが尽きない人がどこから話題を拾っているのかを、具体的に書いていきます。

なぜ、ネタが尽きるのか

理由はシンプルで、多くの人がネタを「ひねり出す」ものだと思っているからです。

机に向かって、「さて、何か気の利いたことを書こう」とゼロから絞り出そうとする。これは、いちばん枯れやすいやり方です。毎日面白いことを思いつける人なんて、そういません。ネタ出しを「発想力の勝負」にしてしまうと、数回で息切れします。

1
ゼロから「ひねり出そう」としている

真っ白な画面から絞り出すのは、いちばん続かないやり方です

2
「立派なこと」を書こうとしている

人に役立つ話は、たいてい自分にとっては当たり前の話の中にあります

3
ネタ帳を作って満足している

溜めるより、日々の中から拾う仕組みにしたほうが続きます

ネタは、あなたの毎日の中にもう転がっている

発想を変えるとラクになります。ネタは「探す」ものではなく、すでに起きたことから「拾う」ものです。

経営者の一日は、判断の連続です。なぜその値付けにしたのか。なぜあのお客様の依頼はお断りしたのか。なぜその人を採用したのか。その一つひとつに、あなたなりの理由と基準がある。それは、同じ業界の人や、これから頼もうとしているお客様にとって、そのまま知りたい話なんですよね。

具体的には、この4つの鉱脈を掘ると、ネタはまず尽きません。

お客様によく聞かれる質問

聞かれるということは、探されているということ。10個書き出せば、それが最初の10記事です

今日下した判断とその理由

値付け・採用・おことわり。「なぜそうしたか」は、あなたにしか書けません

過去の失敗と、そこで変えたこと

きれいな成功談より、つまずいた話のほうが読まれます

業界の「普通」への違和感

「普通はこうだけど、自分はこうしている」——そこにあなたらしさが出ます

「書けない人」ではなく「喋れる人」だと考える

それでも「書くのが苦手で」という方は多いです。私も営業の勉強をしていたときに、大事なことに気づきました。書けないと悩んでいる人の多くは、書けないのではなく、喋れるのに書く形にしていないだけなんです。

だから私は、「書けない人」を「喋れる人」に置き換えて考えるようにしています。目の前の人に「今日こんなことがあって」と話すことなら、たいていの経営者はできます。その話し言葉を、あとから記事の形に整えればいい。順番を「書く」から「話す」に変えるだけで、ネタも文章も、ぐっと出しやすくなります。

ネタが無いのではなく、拾い方が逆なだけ

机でひねり出すのをやめて、毎日の判断とお客様の質問から拾う。それだけで、社長ブログは止まらなくなります。

なお、そもそも発信が続かない仕組み上の理由や、何を軸に書くかという全体像は、別の記事にまとめています。あわせて読むと、ネタ探しの話も入りやすいと思います。

まとめ——今日の「聞かれたこと」を、ひとつ

社長ブログのネタは、ひねり出すものではありません。あなたが今日した判断と、お客様に聞かれたことの中に、もう転がっています。それを拾って、話すように書く。これだけで、ネタ切れはほとんど起きなくなります。

私がつくった「Tanemi」も、この「話したことからネタを拾う」という考え方でできています。もし、ひとりで拾い上げるのが難しければ、問いに答えるところから試してみてください。あなたの毎日には、書くに値することが、すでにたくさんあるはずです。

松井祐太
松井祐太株式会社Four Aces 代表

映像制作会社を経営しながら、AIで経営者の発信を仕組みにする「Tanemi」をつくっています。たとえばサロンを選ぶとき、どんな人がどんな想いで向き合ってくれるかは、ポータルサイトの条件だけでは伝わりませんよね。発信は、その「あなた」を届ける場所です。だから、お客様には「この人にお願いしたい」と選ばれます。採用も同じで、まだ発信していない人が自分の魅力を言葉にできたら——業界やエリアを越えて、その人に本当に合う仲間や従業員との出会いが増えるはずです。発信を通じて、そんな出会いと、幸せになる人を増やしたい。人生が輝くきっかけを、つくり続けたいと思っています。

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