なぜ、発信し続ける必要があるのか——集客ではなく「仲間と出会う」ために 経営者のための発信コラム

なぜ、発信し続ける必要があるのか——集客ではなく「仲間と出会う」ために

2026-07-27|松井祐太(プロフィール

「発信って、結局どれくらい効果があるんですか」。

そう聞かれることがあります。多くの場合、この質問の前提は「発信=集客」です。何人集まったか、何件問い合わせが来たか。もちろんそれも大事なのですが、私はもう少し違うところに、発信のいちばんの価値があると思っています。

発信は、まだ出会っていない「自分に合う人」と出会うためのものです。お客様だけでなく、一緒に働く仲間も含めて。この記事では、なぜそれが続けないと成立しないのかを書きます。

優秀な人に囲まれている経営者は、何が違うのか

まわりに優秀な人がいる社長を見ていて、気づいたことがあります。

その方たちは、自分の魅力が発信で伝わっているんです。どんな考えで経営しているのか、何を大事にしているのか。それが外から見える状態になっている。だから、その考えに惹かれた人が集まってくる。

逆に言うと、発信していない経営者は、どれだけ素晴らしい人でも「すでに知り合いの範囲」でしか出会えません。優秀な経営者のまわりには、もともと人がたくさんいます。だからこそ、新しく出会える人の枠は意外と少ない。

でも、まだ発信していない人が発信を始めたらどうでしょうか。しかも業界やエリアで細かく分かれた中で、自分の考えを出していったら。もっと多くの人が、自分に本当に合う相手と出会えるはずなんです。そうなれば、幸せになる人が増える。私はそう思っています。

求人票では伝わらないこと

採用の場面で考えると、分かりやすいかもしれません。

求人票に書けるのは、条件です。給与、勤務地、業務内容。でも、応募する側が本当に知りたいのは「この会社の社長は、どんな考えの人なのか」だったりします。条件が同じなら、最後は人で選ぶからです。

これはお客様選びでも同じです。たとえばサロンを選ぶとき、実際に施術する人がどんな人で、どんな想いでやっているのかは、ポータルサイトの条件表からはほとんど分かりません。値段と場所は比べられても、「この人にお願いしたい」と思える材料が無いんです。

だから発信が要ります。条件では伝わらない「あなた」を届ける場所として。私がいちばん届けたいと思っているのは、「あなたに出会って本当によかった」と言ってもらえる出会いです。それはポータルサイトや求人票からは、たぶん生まれません。

では、なぜ「続ける」必要があるのか

ここからが本題です。一度書けば伝わるなら、続ける必要はありません。でも実際は、続けないと届かない。理由は2つあります。

1
信用は、積み上がって初めて生まれる

1本では「たまたま良いことを書いた人」。何本も続くと「こういう考えの人」に変わります

2
相手が探すタイミングは、選べない

人が動くのは相手の都合。その時に何も無ければ、出会えません

とくに2つ目が大きいと思っています。世の中には情報が溢れすぎていて、こちらが「今見てほしい」と思っても見てもらえません。相手が探すのは、相手が必要になった時です。転職を考え始めた時。発注先を探し始めた時。

その日がいつ来るかは、こちらでは選べません。だから、その日に何かが置いてある状態にしておくしかないんです。

相手が探す日は選べない。だから、その日に何かが置いてある状態にしておくしかない。
相手が探す日は選べない。だから、その日に何かが置いてある状態にしておくしかない。

たまにしか出していないと、相手が探した日に何も無い。それは「発信の効果が無かった」のではなく、タイミングが合わなかっただけです。もったいない話だと思います。

続けた先にあるもの

続けていると、こういうことが起きます。

会う前から、考えが伝わっている

初対面なのに「読んでいました」と言われる。説明の手間が減ります

合う人が、向こうから来てくれる

考えに共感した人が来るので、最初からズレが少ない

自分の言葉が、資産として残る

過去に書いたものが、今日も誰かに読まれています

どれも、1本書いただけでは起きません。続けたからこそ、信用が積み上がり、タイミングが合う確率が上がった結果です。

まとめ——選ばれる理由は、置いておくもの

発信を続ける理由を、あらためて整理します。

まわりに優秀な人がいる経営者は、その魅力が発信で伝わっています。条件では伝わらない「その人らしさ」が、外から見える状態になっている。だから、合う人が集まってくる。

そして続ける必要があるのは、信用が積み上がるまで時間がかかることと、相手が探すタイミングを選べないこと。この2つがあるからです。

発信は、その場で売るための行為ではないんだと思います。まだ出会っていない誰かのために、自分の考えを置いておく作業。置いておけば、いつか必要になった人が見つけてくれる。そうやって、本当に合う人同士が出会える機会が増えていったら、幸せになる人はもっと増えるはずです。私が発信の仕組みをつくっているのは、そこに行きたいからです。

続ける理由が腑に落ちたら、あとは止まらない形をつくるだけです。ひとりで続けるのが難しければ、問いに答えるところから試してみてください。

松井祐太
松井祐太株式会社Four Aces 代表

映像制作会社を経営しながら、AIで経営者の発信を仕組みにする「Tanemi」をつくっています。たとえばサロンを選ぶとき、どんな人がどんな想いで向き合ってくれるかは、ポータルサイトの条件だけでは伝わりませんよね。発信は、その「あなた」を届ける場所です。だから、お客様には「この人にお願いしたい」と選ばれます。採用も同じで、まだ発信していない人が自分の魅力を言葉にできたら——業界やエリアを越えて、その人に本当に合う仲間や従業員との出会いが増えるはずです。発信を通じて、そんな出会いと、幸せになる人を増やしたい。人生が輝くきっかけを、つくり続けたいと思っています。

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