経営者のための発信コラム
なぜ、発信し続ける必要があるのか——集客ではなく「仲間と出会う」ために
「発信って、結局どれくらい効果があるんですか」。
そう聞かれることがあります。多くの場合、この質問の前提は「発信=集客」です。何人集まったか、何件問い合わせが来たか。もちろんそれも大事なのですが、私はもう少し違うところに、発信のいちばんの価値があると思っています。
発信は、まだ出会っていない「自分に合う人」と出会うためのものです。お客様だけでなく、一緒に働く仲間も含めて。この記事では、なぜそれが続けないと成立しないのかを書きます。
優秀な人に囲まれている経営者は、何が違うのか
まわりに優秀な人がいる社長を見ていて、気づいたことがあります。
その方たちは、自分の魅力が発信で伝わっているんです。どんな考えで経営しているのか、何を大事にしているのか。それが外から見える状態になっている。だから、その考えに惹かれた人が集まってくる。
逆に言うと、発信していない経営者は、どれだけ素晴らしい人でも「すでに知り合いの範囲」でしか出会えません。優秀な経営者のまわりには、もともと人がたくさんいます。だからこそ、新しく出会える人の枠は意外と少ない。
でも、まだ発信していない人が発信を始めたらどうでしょうか。しかも業界やエリアで細かく分かれた中で、自分の考えを出していったら。もっと多くの人が、自分に本当に合う相手と出会えるはずなんです。そうなれば、幸せになる人が増える。私はそう思っています。
求人票では伝わらないこと
採用の場面で考えると、分かりやすいかもしれません。
求人票に書けるのは、条件です。給与、勤務地、業務内容。でも、応募する側が本当に知りたいのは「この会社の社長は、どんな考えの人なのか」だったりします。条件が同じなら、最後は人で選ぶからです。
これはお客様選びでも同じです。たとえばサロンを選ぶとき、実際に施術する人がどんな人で、どんな想いでやっているのかは、ポータルサイトの条件表からはほとんど分かりません。値段と場所は比べられても、「この人にお願いしたい」と思える材料が無いんです。
だから発信が要ります。条件では伝わらない「あなた」を届ける場所として。私がいちばん届けたいと思っているのは、「あなたに出会って本当によかった」と言ってもらえる出会いです。それはポータルサイトや求人票からは、たぶん生まれません。
では、なぜ「続ける」必要があるのか
ここからが本題です。一度書けば伝わるなら、続ける必要はありません。でも実際は、続けないと届かない。理由は2つあります。
1本では「たまたま良いことを書いた人」。何本も続くと「こういう考えの人」に変わります
人が動くのは相手の都合。その時に何も無ければ、出会えません
とくに2つ目が大きいと思っています。世の中には情報が溢れすぎていて、こちらが「今見てほしい」と思っても見てもらえません。相手が探すのは、相手が必要になった時です。転職を考え始めた時。発注先を探し始めた時。
その日がいつ来るかは、こちらでは選べません。だから、その日に何かが置いてある状態にしておくしかないんです。
たまにしか出していないと、相手が探した日に何も無い。それは「発信の効果が無かった」のではなく、タイミングが合わなかっただけです。もったいない話だと思います。
続けた先にあるもの
続けていると、こういうことが起きます。
初対面なのに「読んでいました」と言われる。説明の手間が減ります
考えに共感した人が来るので、最初からズレが少ない
過去に書いたものが、今日も誰かに読まれています
どれも、1本書いただけでは起きません。続けたからこそ、信用が積み上がり、タイミングが合う確率が上がった結果です。
まとめ——選ばれる理由は、置いておくもの
発信を続ける理由を、あらためて整理します。
まわりに優秀な人がいる経営者は、その魅力が発信で伝わっています。条件では伝わらない「その人らしさ」が、外から見える状態になっている。だから、合う人が集まってくる。
そして続ける必要があるのは、信用が積み上がるまで時間がかかることと、相手が探すタイミングを選べないこと。この2つがあるからです。
発信は、その場で売るための行為ではないんだと思います。まだ出会っていない誰かのために、自分の考えを置いておく作業。置いておけば、いつか必要になった人が見つけてくれる。そうやって、本当に合う人同士が出会える機会が増えていったら、幸せになる人はもっと増えるはずです。私が発信の仕組みをつくっているのは、そこに行きたいからです。
- 続け方の具体:経営者の発信を「仕組み化」する——気合いに頼らず続く3つの部品
- 続かない理由:経営者のSNS発信が続かないのは、意志の問題ではない
- 全体像:経営者の発信 完全ガイド|何を書き、どう続け、どう選ばれるか
続ける理由が腑に落ちたら、あとは止まらない形をつくるだけです。ひとりで続けるのが難しければ、問いに答えるところから試してみてください。
発信、仕組みで続けませんか?
問いに答えるだけで、あなたの経験が記事になり、noteの下書きまで届きます。
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